【税収1兆円超なのに赤字】兵庫県が「起債許可団体」に転落する本当の意味
兵庫県は来年度、税収が初めて1兆円を超える見込みです。
一見すると、財政は好調のように見えます。
しかし同時に発表されたのは、約130億円の収支不足。さらに、2026~2028年度の3年間で計530億円の赤字見通し。加えて、収入に対する借金返済額の割合を示す実質公債費比率は21%超となり、新たな借金に国の許可が必要な「起債許可団体」に転落する見通しとなりました。
税収が過去最高なのに、なぜ赤字なのか。
普通の県民にとっては、公益通報問題よりも、まずこの問いの方が切実ではないでしょうか。
目次
- 1 起債許可団体とは何か
- 2 なぜ「税収過去最高」で赤字になるのか
- 3 斎藤知事は「既得権益と戦う」「改革を行う」っているの結果が起債許可団体なのか
- 4 改革と財政悪化は両立するのか
- 5 起債許可団体転落との整合性
- 6 財政基金の取り崩し
- 7 万博支出やPR事業との整合性
- 8 スローガンではなく数字で示すべき時
- 9 金利水準の見通しの甘さ
- 10 兵庫県は実質公債比率を管理出来ていたのか?
- 11 投資事業2割減でも、30年後まで借金に国の許可必要
- 12 斎藤支持者は「井戸県政のせい」 「5兆円の債務のせい」 「金利上昇のせい」と言いますが
- 13 「起債許可団体になったことはそこまでネガティブなことではない」と言う珍説
- 14 分収造林事業の隠れ借金と言う説
- 15 問われているのは政策の整合性
- 16 問われているのは「責任」よりも「説明」
- 17 県民が本当に不安に思っていること
- 18 説明の一貫性が信頼を左右する
- 19 イラン情勢が与える影響
- 20 他県はどうしている?
- 21 兵庫県、借金返済先送りのツケ 30年度に493億円一括返済
- 22 今こそ正面から説明すべき時
起債許可団体とは何か
「起債許可団体」とは、実質公債費比率が18%を超えた自治体が該当し、新たに地方債を発行する際に国の許可が必要となる状態を指します。
これは単なるテクニカルな財政用語ではありません。
- 投資事業の自由度が下がる
- 公債費負担適正化計画の策定が必要になる
- 将来世代への負担が重くなる
つまり、「財政運営の余力が縮小している」という警告です。
兵庫県が許可団体になるのは、2006~2011年度以来、14年ぶりです。
現在、都道府県で該当しているのは北海道と新潟県のみとされています。
なぜ「税収過去最高」で赤字になるのか
財政の基本は「入るを量って出ずるを制す」です。
それにもかかわらず赤字になる理由は、大きく三つ考えられます。
① 公債費という固定費の増大
阪神・淡路大震災の復興費を地方債で賄った歴史的経緯があり、その償還が今も続いています。さらに長期金利の上昇により、利払い負担が増加しています。
これらは「削りにくい支出」です。
② 義務的経費の増加
医療・福祉・人件費などは構造的に増加傾向にあります。少子高齢化が進む中、自然増は避けられません。
③ 投資規模の問題
知事は「ここ数年ではなく、過去数十年の投資の大きさが影響している」と発言しています。
確かに、震災復興債や過去の公共事業の影響はあります。しかし、現在の財政運営もその延長線上にあります。
万博関連支出約45億円や広報・PR費は、厳しい財政状況の中でどのような優先順位で決定されたのか。
「将来への投資」なのであれば、具体的な費用対効果やKPIを示す必要があります。
斎藤知事は「既得権益と戦う」「改革を行う」っているの結果が起債許可団体なのか
斎藤支持者の中には、今回の財政状況についても
「既得権益と戦っているからだ」
「改革には痛みが伴う」
という説明をする声があります。
しかし、ここで冷静に整理しなければならないのは、改革と財政指標の関係です。
改革とは何を意味するのか
「改革」という言葉は力強い。しかし、政策評価においては、
- 何を削減したのか
- どれだけ恒常的な歳出削減があったのか
- 財政にどの程度の効果があったのか
が示されなければなりません。
もし本当に既得権益の見直しが進み、無駄な歳出が大胆に抑制されているのであれば、少なくとも財政の持続可能性は改善方向に向かうはずです。
しかし現実は、実質公債費比率21%超という結果です。
これは偶然なのでしょうか。
改革と財政悪化は両立するのか
もちろん、単純な話ではありません。
- 阪神・淡路大震災の復興債という歴史的要因
- 長期金利の上昇という外部要因
- 義務的経費の増大
これらは知事一人の責任ではありません。
しかし、それでも問われるのは、
改革の成果が財政指標にどのように現れているのか
という点です。
改革を掲げるのであれば、
- 不要不急事業の凍結
- 新規投資の厳格な選別
- 数値目標付き財政再建計画
が明確に示されるはずです。
起債許可団体転落との整合性
兵庫県は実質公債費比率21%超で、起債許可団体へ。
これは、
- 歳出削減が不十分だったのか
- 構造的負担が大きすぎたのか
- 投資判断が妥当だったのか
を検証する必要がある状態です。
財政基金の取り崩し

斎藤知事は、県の貯金である財政基金を30億円程度から、130億円に増やしたと、選挙でもアピールしていました。斎藤知事は、「財政基金が少なかったから、新型コロナの対応が遅れた」と言っていて、緊急時の対応のために基金の積み上げが必要と言う判断で、この判断は正しいと思いますが、起債許可団体になるから基金を取り崩すでは、また、緊急時の対応が出来なくなり、今のイラン問題などで、経済や県民生活への対応はどうするのかと思います。 目先のことと、長期的なことを何故見れなかったのか。県民に見えやすいことを優先したのか?と感じます。
起債も制限される。基金も減っているとなると、危機に直面した時の初動対応が著しく低下する可能性があります。
万博支出やPR事業との整合性
財政が構造的に厳しい中で、
- 万博関連支出約45億円
- 各種PR事業
は、どのような優先順位で決定されたのか。
改革知事であれば、まず固定的支出を削減し、投資は厳選するという判断が期待されます。
もしその説明が十分でなければ、
改革は行政組織の話であって、財政改革ではなかったのではないか
という疑問が出るのは自然です。
スローガンではなく数字で示すべき時
「既得権益と戦う」という政治的メッセージは耳目を集めます。
しかし、県民が最終的に見るのは、
- 実質公債費比率
- 将来負担比率
- 中期財政見通し
といった客観的指標です。
もし改革が本物であれば、数字で示せるはずです。
もし示せないのであれば、その中身を検証する必要があります。
金利水準の見通しの甘さ

画像出典:兵庫県
兵庫県は、令和8年度の想定金利を2.3%としています。しかし、5月2日時点の10年物国債の金利は、2.509%となっています。
そして、令和9年度以降、金利は低下する想定ですが、金利が下がる要素はどこにもありません。
県債は、借り換えのタイミングで、最新の金利が適用されるので、今すぐに、金利上昇が全ての県債に当てはまるわけではありませんが、今後の借り換えで、ジワジワと影響が出てきます。
県債の借り換えが進んだ時に、想定金利よりも高い場合の対処はどうするのでしょうか?
斎藤知事は、「金利上昇局面は、経済も成長するので、歳入も増加する」と言う趣旨の話しをしていましたが、現在の金利上昇は、イラン情勢や円安による輸入物価の上昇が影響しており、金利上昇が経済成長とは連動しない、コスト増が、業績を圧迫する可能性が高いので、県債の金利負担が上昇するのに、歳入も減少すると言う、兵庫県にとっては最悪のケースになると思われます。
このような予想される事態を、斎藤知事は、県民に説明する必要があると思います。
兵庫県は実質公債比率を管理出来ていたのか?
兵庫県は、財政の管理が出来ているのかと言う疑問を感じるのですが、普通、会社では、正常な範囲を管理値として定めて、管理範囲を超えれば、上司に報告して判断を仰ぐと言うのは当たり前で、実質公債比率についても、当然、管理されていたはずですが、それが上司へさらに知事へと上がっていないのか、報告を受けても適切な対応をしなかったのか?
と言う疑問を感じます。
どうしても、優先したい政策があって、一時的に起債許可団体になっても、政策実現を優先したと言うのなら、それは分かりますが、兵庫県の場合、30年も起債許可団体を脱却できない。累計収支不足530億円にもなると言うのは、報告を受けた知事がどんな判断をして、この結果になったのかと言うことです。
投資事業2割減でも、30年後まで借金に国の許可必要
投資事業を2割削減し続けても、借金をするには国の許可が約30年は必要になる。こうした試算を兵庫県がまとめたことが、県関係者への取材でわかった。
https://www.asahi.com/articles/ASV5W3T4DV5WPIHB00BM.html(出典:朝日新聞 2026年5月28日)
20%投資削減でも約30年改善しないというのは、かなり重い数字です。
国や国会議員とのコミュニケーションも良くない斎藤知事で、この問題を乗り越えられるのか、県民が安心できる説明が必要だと思います。
斎藤支持者は「井戸県政のせい」 「5兆円の債務のせい」 「金利上昇のせい」と言いますが
斎藤支持者は「井戸県政のせい」 「5兆円の債務のせい」 「金利上昇のせい」と言っていますが、それは原因の説明です。
知事の仕事は原因を説明することではなく、問題に対処することです。
兵庫県の財政が厳しいことを承知で知事になったのなら、起債許可団体にならないために何をしたのか。
原因が分かっているのなら、対策が打てるはずです。
対策が十分で無かったから、起債許可団体に転落するのではないでしょうか?
5年間で実質公債費比率をどう改善したのか。 その結果として、なぜ起債許可団体への転落を回避できなかったのか。
マジで認識大丈夫?
— 凄威拳拳 (@kenkenken_98765) June 19, 2026
起債許可団体転落見込みの主因は、井戸県政以前に作られた5兆円規模の県債などの債務構造。
長期金利の上昇により利払い負担が増加し、その結果として実質公債費比率が上昇。
指標の悪化により起債許可団体転落見込み。
財政健全化を否定するものじゃないが、理解してないの? https://t.co/SnApI4pERX
「起債許可団体転落見込みの主因は、井戸県政以前から積み上がった債務構造だ」「金利上昇の影響だ」と言う人がいます。
— 兵庫県斎藤知事の疑惑 (@QXFXgU0SPA75142) June 19, 2026
しかし、それは『荷物をたくさん積んだ車で走っていました。雨も降って来ました。カーブを曲がり切れずガードレールにぶつかりました。』
という状況で、『荷物を積んだ人が悪い』…
「起債許可団体になったことはそこまでネガティブなことではない」と言う珍説
いや、起債許可団体になったことはそこまでネガティブなことではないですよ
— 中村 拓海 (@XLYDchwddUH3aQB) June 21, 2026
逆に言えば、起債許可団体になったことで緊縮するべきって主張がしやすくなるので
これになる前は、そうなってもおかしくない債券発行額の累計があるのに、県議は「県庁の隣に豪華ホテルを作るぞ!」とか言ってたんですよ笑
「起債許可団体になったら無駄な県債発行しなくて済む。財政健全化に必要な環境を斎藤知事は作ったのだ」という驚愕の主張を見た。詭弁、詐術、失敗を成功と言いくるめる錬金術みたいな。「病気になって食事制限された。健康になるために、わざと暴飲暴食したのだ」とか、いろんな例文を作れそうだ。
— 松本創 (@MatsumotohaJimu) June 21, 2026
「起債許可団体になったことはそこまでネガティブなことではない」と言う主張が本気なら、斎藤元彦は、議会と協力して県政運営が出来ないと言うことになります。
斎藤元彦は、「兵庫県を良くします」と言って兵庫県知事に当選して、県政を担っています。それなのに、兵庫県を病にしてしまうのは、有権者に対する背信行為だと思います。
有権者から、県政運営を託された身として、なぜ、起債許可団体に転落してしまうのか、納得の行く説明が求められます。
分収造林事業の隠れ借金と言う説
分収造林事業の借金w
— タケル@宇宙猫/政治メイン垢 (@takeru844808) June 21, 2026
これどう見ても井戸県政やそれまでの県政のせいなんだがw\(^o^)/
分収造林事業の隠れ借金が表面化したせいだと言う説を主張する斎藤支持者もいます。
そもそも、分収造林事業と言うのは1960年ごろからスタートしたもので、伐採するまでに50~80年かかることから、表面化が遅れたのだと思います。
また、この事業は、国主導で行われたもので、全国で解散している事例もあります。
同事業を巡っては債務超過が各地で問題となり、京都や長野など14府県が事業主体の林業公社を解散している。
https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202311/0017073598.shtml(出典:神戸新聞 2023年11月28日)
問われているのは政策の整合性
起債許可団体への転落は、単なる手続き上の問題ではありません。
それは、
改革の成果と財政の現実が整合しているのか
という問いを突きつけています。
感情的な対立ではなく、
- 改革による歳出削減額はいくらか
- 何年で実質公債費比率を18%未満に戻すのか
- 今後の投資基準は何か
を、具体的に示すことこそが必要です。
問われているのは「責任」よりも「説明」
ここで重要なのは、誰の責任かという単純な話ではありません。
県民が知りたいのは、
- なぜここまで比率が悪化したのか
- 外部要因(震災・金利)と内部要因(投資判断)をどう切り分けるのか
- いつまでに18%未満へ戻すのか
- 県民負担は増えるのか
という具体論です。
もし説明が「適正適切適法」や「過去の投資の影響」といった抽象論に終始すれば、不満は確実に高まります。
財政問題は、生活に直結するからです。
県民が本当に不安に思っていること
普通の県民が気にしているのは、
- 将来増税はあるのか
- サービスは削減されるのか
- インフラ整備は止まるのか
- 子や孫の世代に負担を残すのではないか
という現実的な不安です。
税収1兆円超という明るい数字だけでは安心できません。
問題は「構造」です。
説明の一貫性が信頼を左右する
もし財政問題については丁寧な説明を行うならば、他の重要案件についても同様の説明水準が求められます。
逆に、財政についても抽象的な説明に終わるなら、政治不信はさらに深まるでしょう。
財政は数字の問題であると同時に、統治の信頼の問題でもあります。
イラン情勢が与える影響
イラン情勢の悪化によって、物価の急上昇が予想されます。この物価上昇によって景気の悪化も懸念されますので、兵庫県の税収も減る可能性が出て来ています。この起債許可団体への転落の発表から、さらに状況が悪化しているので、赤字の幅は、今回の発表よりも悪化する可能性が高いと思います。この状況をどうやって乗り越えて行くのか、兵庫県の起債許可団体への転落は、かなりタイミングが悪いと言えるでしょう。
イラン問題の悪化でスタグフレーションが起こることも指摘されています。景気後退に物価高が起こる状態で、金利上昇も起こると思われます。兵庫県の起債許可団体への転落は、非常に悪いタイミングで、この難局を乗り切るには、県職員や国会議員、国の連携が絶対に必要だと思います。
誰が知事でも難しい局面ですが、県職員や国会議員とのコミュニケーションの問題が指摘されている斎藤知事で、この難局を乗り越えられるのだろうか?
斎藤知事が数字にめっぽう弱いこと
もう一つの懸念材料として、斎藤知事が数字にめっぽう弱いことです。
「ひょうご新観光戦略の中間見直し(後期重点取組)」の記者会見の発表でも、全く整合性の無いKPIを発表して、質問されてもまともに答えられなかったと言うことがありました。
また、牡蠣の斃死の問題に対する支援でも、直接関係の無い、観光コンテンツの磨き上げを支援策として発表するなど、問題に対する整合性のある施策を打ち出せないと言う問題があります。
他県はどうしている?
新潟県と北海道も起債許可団体になっています。この両県では、どのような対応をしているのでしょうか。
この対応も見ると、新潟県は、かなり前から起債許可団体に転落することを認識していて、綿密に計画を策定して、県民に大きな影響が出ないようにしている感じです。
一方、北海道は、かなり荒療治をしている感じで、道民生活にもかなりの影響が出ているように感じます。
兵庫県は、どのような対応を取るのか、県民も不安なので、是非、説明して欲しいものです。
新潟県の対応
新潟県は、2022年度の実質公債費率が18.2%だったと発表しています。
新潟県は、2019年に実質公債費率が18%を上回る見通しを公表し、すでに計画を策定。
2023年には、「想定通りに進んでいる」と知事が発言しています。効率的な支出、事業の実施に努力する、無駄を省く。医療圏ごとの医療体制の見直しなどに取り組んでおり、事前に織り込んだ計画で、持続可能性を重視しています。
また、金利上昇も3.0%に上昇することを織り込んで計画を策定していて、公債費の実負担は約36億円上乗せを想定しています。
北海道の対応
北海道は、2006年から、起債許可団体になっています。道税収入の減少や累増する道債残高、歳出を圧迫する道債償還費が原因と発表しています。
対策として、行財政構造の抜本改革。具体的には、人件費、公共事業費、投資単独事業費の歳出削減などを行っています。医療、福祉の削減など、痛みの伴う改革を行っています。
金利上昇に対しても、財政規模を縮小することで金利上昇の影響を低くしているようです。
兵庫県、借金返済先送りのツケ 30年度に493億円一括返済
兵庫県が用地取得のために借り入れた地方債の返済を先送りした結果、2030年度に493億円の一括返済を迫られることが県への取材で分かった。
https://mainichi.jp/articles/20260703/k00/00m/010/359000c(出典:毎日新聞 2026年7月4日)
この問題は、兵庫県が起債許可団体からさらに悪い、早期健全化団体に転落する可能性もあると言うことです。
今後、どのような財政運営が行われるか分かりませんが、早期健全化団体、財政再生団体となった場合、増税など、県民に直接不利益が生ずる可能性もあります。
財政破綻の一歩手前となる「早期健全化団体」に転落する可能性
兵庫県は13日、公用地購入のために発行した県債490億円のうち338億円について、地方財政法に抵触する不適切な会計処理があったと発表した。金利上昇の影響もあり、早ければ4年後にも財政破綻の一歩手前となる「早期健全化団体」に転落する可能性が浮上している。
https://mainichi.jp/articles/20260713/k00/00m/040/109000c(出典:毎日新聞 2026年7月13日)
兵庫県は、公共事業の10%削減の方針を示しています。公共事業に依存している企業にとっては、大きな打撃になる可能性があります。
また「早期健全化団体」に転落するとなると、増税なども検討課題になって来ると思います。
不適切処理が無くても「早期健全化団体」に転落する可能性

井戸知事時代に「公共用地先行取得等事業債(用先債(ようせんさい))」の処理が不正で、違法の可能性があることも指摘されています。
しかし、その用先債による、実質公債比率への影響は0.8%にすぎません。
斎藤元彦は、実質公債規律の悪化を井戸前知事の責任のような発言をしていますが、用先債の問題が無くても、「早期健全化団体」への転落の可能性はあります。
また、斎藤元彦が知事に就任した時点では、京都府の実質公債比率よりも低く、斎藤元彦が知事に就任した2021年以降、実質公債比率が上がり続け、起債許可団体への転落が確実になりました。
一方、2024年時点で、兵庫県と同じ17.1%の実質公債比率だった京都府は、
京都は大丈夫なのか。府財政課は「現時点で18%を超える想定はない」という。18%を超えないよう、ほかの費目で調整し、予算編成をしているからだという。
https://www.asahi.com/articles/ASV3V23KHV3VPLZB00SM.html(出典:朝日新聞 2026年3月27日)
京都府は、実質公債比率を管理していたければ、兵庫県は管理していなかったと言うことか。
今こそ正面から説明すべき時
起債許可団体への転落は、単なる行政手続き上の変化ではありません。
それは、兵庫県の財政運営が転換点に立っているというサインです。
税収が過去最高である今こそ、
- 財政の全体像
- 中期再建計画
- 投資の優先順位
- 県民負担の見通し
を、具体的に、分かりやすく説明する必要があります。
ここで説明を避ければ、不満は噴出する可能性が高い。
丁寧に説明すれば、県政への信頼回復につながる可能性もある。
今、問われているのは数字以上に、説明責任と統治の一貫性ではないでしょうか。
知事は「ここ数年ではなく、過去数十年の投資の大きさが影響している」と発言していますが、比較した同規模の自治体の選択が恣意的に行われたのでは無いかと言う情報や、県幹部は、「計画的かつ効率的に進めてきた」道路や河川延長など条件が異なり、単純に比較できないとの見解を示した。こともニュースで報道されています。
斎藤知事は金利上昇や投資が過大だったと説明していますが、県幹部は、「計画的かつ効率的に進めてきた」と発言しています。
また、兵庫県議会では、前田ともき議員が、「2019年の段階で超長期債の発行強化を提案していました。」
本当の問題は何なのか、斎藤知事の説明を本当に信用して良いのか。これまでの説明しない、質問をはぐらかす斎藤知事のこれまでの言動から、今回の説明を額面通りに受け止めて良いとは思えません。
そして、今後、兵庫県はどうなるのか。
十分な説明をしないことは、これまでの斎藤知事の様々な問題に共通する対応です。説明しない姿勢は、状況を理解する能力が欠けているのか、県民は説明しても分からないと見下しているのかと、県民は不安に感じます。県民が安心出来るような丁寧な説明が求められます。
兵庫県の甘い金利見通しなどからすると、起債許可団体では済まず、財政再生団体への転落もあるのではないかとさえ感じます。
兵庫は広いので、病院や橋などの地域インフラが維持出来るのか、災害が発生した時の対応には影響が無いのかなど、県民の様々な不安に対して、丁寧な説明が求められます。
兵庫県が「早期健全化団体」に転落する可能性も出て来たことから、投資規模を10%削減する方針が示されました。兵庫県は、健全財政の実現と、公共投資による県内企業の景気への配慮や、住民サービスとの両立をどう図っていくのか、難しい選択が迫られます。
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